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● スペシャルなゲスト【第1回・吉田誠治さん】

おつかれさまデスウイッシュ!
ポール・カージーがちょっとだけマイブームな富士弦之介です。
PILもCODEPINKもきっちり制作進んでますヨー!
ということで、今回からご協力いただいてるスペシャルなゲスト様を
このスタッフルームにお招きしていきます。
第1回目は『SEXFRIEND』以来、お付き合いいただいている
吉田誠治さんです!! どーぞー!!
どんどんぱふぱふー!

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どうも。背景で参加させていただいている吉田誠治です。『仏蘭西少女』では一部背景とともにアレとかコレとかが待ちかまえているので、今からどうしてやろうかと虎視眈々と狙いを定めているところです。

さて、『仏蘭西少女』スタッフルームということで幾つかテーマをいただいたんですが、その第一候補が“「フランス」と「少女」でイメージするもの”だったので、もう断然これに決めました。「フランス」と「少女」といえば、映画『ロスト・チルドレン』のミエットでしょう。こればっかりは譲れません。


イラスト:吉田誠治


『ロスト・チルドレン』は1996年日本公開のフランス映画で、ジュディット・ヴィッテ演じるミエットはこの映画の主人公の一人なんですが、これが当時9歳の子役の演技とはとうてい信じられない色気を醸し出していて、初めて観たときはCGなんじゃないかと思ったほど。バストアップのシーンがかなり多いんですが、顔立ちはすっかり大人だし、目線ひとつ取っても成人女性のそれなので、ほのかな恋愛関係になるワン(役者のロン・パールマンは当時43歳)より大人っぽく見えてしまいます。
ただそんなミエットも、さりげない笑顔や泣きそうな表情の中に微かな幼さが垣間見えるので、観ている間にさらに混乱してきて、そのためかえって彼女の魅力に引き込まれます。このミエットの存在感のおかげで、映画のメルヘン的な世界観がより説得力を持ったんじゃないかと。

そもそも映画自体、過去の映画史を振り返ってもちょっと見あたらない物語とビジュアルで、当時まだ『奇跡の海』が公開されたばかりのトリアーとか、亡くなったばかりのキェシロフスキなんかに傾倒している時期にこんな映画を観たので、ジュネ監督には一気に惚れ込む結果になりました。未だにこれを越える映画には出会えていません。最近では『パンズ・ラビリンス』みたいな映画もありましたが、そっち方面が好きな方は是非チェックしてみてください。

ジュディット・ヴィッテは、この映画のほか数作の映画に出演しただけで俳優業を引退してしまいました。おかげでミエットのイメージが崩されることもないんですが、その一方で成長した彼女の姿も見てみたかったという気持ちも……。
というわけで「フランス」で「少女」と言われると真っ先に彼女のことを思い浮かべてしまいます。断っておくと、ロリコンとかそういうわけじゃないんで! 関係あるけどヴェンダースの「まわり道」は凄いね!

失礼しました……。
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『ロスト・チルドレン』と『ラストチャイルド』って似てますよね!
(強引な自社タイトルアピール)

なお、吉田誠治さんの個人サイトはコチラ!


スペシャルなゲスト様には月イチでご登場いただく予定です。
次回は誰になるのか!? どうぞお楽しみに!!

2008/4/25

● ん? 制作状況ですか?

どうも! 富士弦之介です。

PILの『仏蘭西少女』もCODEPINKのキリヤマ隊長新作も
まとめてガリガリ進行してます。やっほーい!!
制作スタッフも元気いっぱい気力全開で、これまでになく順調です。
つまづくコトなんて微塵ばかりも想像できない!! グレエィトウゥッッッ!!
//「つまずく」でないのはワザとだよね?:粕

……という夢を見ました。

いや現実にも進んでるんですけどね。
来月には美少女ゲーム誌さんに掲載される段取りなんですけどね。
そんなこんなで今回はネタ出ししづらいんですけどね。

でも、ちょこっとだけ開発室の様子をお見せしちゃいます。


▲一見、何かの組織図のようですが……。


これ、何だかおわかりでしょうか?
じつは『仏蘭西少女』のシナリオのフローチャートの“ごく一部”なんです。
なぜ一部だけなのかといえば……、ネタバレがこわいから? 
いやいや、それ以前の問題です。
ボード全体を撮ってみたら細かすぎて全然わからなくなったからとゆー(笑)。
(ちなみにボードの裏にもみっしり貼りこまれてます。
 ボードだけじゃ足りなくて、壁まで利用してます)

さすが丸谷秀人! おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!
そこに痺れる! 憧れるゥ!

と言いたくなるぐらいの威容です。ゾクゾクします。
こりゃ実際に完成したら(するよ!)、掛け値ナシに読み応えのあるものになりますね。

“ひとりで見る夢はただの夢だけれど、みんなで見る夢は現実になる”
なんてことをヨーコ・オノが言っていたので、
みなさんもPIL&CODEPINKが超快調にやってる夢を見てくれたら
うれしいなと思いつつ、失礼いたします。

次回はスペシャルゲストにご登場いただく予定です。

それではまた。

2008/4/18

● 丸谷秀人のつぶやき千里・第3回

 昔、昔、まだエロゲーの存在も知らなかった小さな頃、毎日日記を書いて提出しろという課題が出された事があったのですよ。期間が一年続いたか半年だったがは忘れましたが。私は至極まじめで教師の方々の受けがいい子ちゃんだったので、当然課題を律儀にやったわけなのですが、書くことがなくて悩みまくることとなったのですよ。はー困った困った。
 今日はなんにもありませんでした、と書きたところですが、そういうわけにはいかないわけです。それはいい子ちゃんのとるべき態度ではないからです。実際、なーんもない日なんてものはないんです。オオムネいつもと同じような日があるだけです。このいつもと同じという奴がくせものでした。はー困った困った。
 日々新鮮な感動に目をキラキラさせ、毎日が発見と冒険の連続であるようないかにも子供らしいいい子であれば、ただただその発見を素直に書き連ねればいかにも教師が喜びそうな日記が書けるわけです。夕日の中、タンポポの綿毛が飛ぶ美しさにドキドキしたりするわけですよ。こんなはかなくキレイなものが遥か遠くまで飛んで、大冒険の末に芽をだしまた花を咲かせ再び綿毛を飛ばすわけです。ああ命って不思議だね! あんたはNHKの子供番組かい!?
 とはいうものの現実には、そんないかにも子供らしいよい子はフィクションの中かおめでたい年寄りの頭の中にのみ生息しているだけなので、当然、私もそういういい子ちゃんじゃなかったのですよ。一日の中で、学校というものが巨大な存在を占めていた当時、当然、生活の中心は学校であり、学校の時間割によって生活は縛られ、規則正しくも代わり映えのしない日々が延々と続いていたわけで、日記に書きたいような気が利いたトピックがごろごろ転がっているわけがないんですね。はー困った困った。
 ちなみに、新鮮な感動に目をキラキラさせる子供が現実にいないわけではないです。ただ、そういう子は大抵(教師と親にとっての)いい子ちゃんではなくて、問題児というジャンルに入れられてしまうのが、この世の不思議であるわけですよ。日々冒険するような子が教師や親が作ったたぐいの規則に疑問もたず素直に守れるわけがなかろうもん。体制&大勢に順応するには、そういう過剰な好奇心は邪魔にしかならんのですよ。今だったら『空気よめねー奴』とか言われるのがオチ。教師や親のみなさん、会社や組織に属してりゃこんなこと常識と思うのですがどうよ? つうか、みんな自分の子供の頃を美化しすぎであると思うよ。知ってますか奥さん? 3丁目の夕日の舞台である昭和33年なんて、殺人事件で殺された人の数は今の3倍以上ですって。まぁあらいやだ。おほほのほ。
 ちなみに私は上記のタンポポのエピソード、本当に日記に書いて提出しましたよ。感動なんてありませんでしたし、そもそも、そんな光景を見たわけでもなくて、こう書けば教師は喜ぶだろうという素敵なエンタティメント根性で書きました。よーやるわ。


イラスト:ためこ


 この辺さじ加減が難しくて、帰ってから見たTVのお笑い番組の感想を書いたりすると、教師はいい顔しないんですよね。自由に思うがままを書け、とか言ってたくせになんですか、その態度は。『スキー』というお行儀のよい唱歌を、爆笑もんの滅茶苦茶下品な糞尿系の替え歌にしてクラスで受けてた奴が、よほどネタがなかったのか、日記にその歌詞を書いたら職員室に呼び出しくらったなんて事もありましたよ。先生、自由と思うがままはどこへいったんですか? それはライカ犬と一緒にうちあげられて今でも地球の周りを回っているのですよ。まいらいふあずどっぐ。はー困った困った。
 かと言って、学校であった友達とのあれこれを書くのも、色々問題があるわけですよ。子供には子供の仁義なり計算なりしがらみなりがあって、先生の目に触れさせるエピソードの選択は慎重にせねばならないのですよ。まかり間違って教師に褒められてみんなの前で音読でもされようものなら、当の本人にまで知られてしまいかねません。なんかの拍子に当の本人に読まれる可能性だってあるわけです。ってことで、結局、当たり障りのない話しか書けないんですわ。大抵それはつまらないわけですが、そこは子供らしいほほえましさを演出するべく、我慢我慢の子であったとさ。教師とつきあうのも疲れるわ、幼稚園の自分に戻りたい、と当時の私が申しておりますよ。
 まぁ、こんなことやってれば当然日記を書くのが嫌で嫌でたまらなくなっていくわけです。夜寝る前とかに気づいて『あああ……今日も日記を書かなくちゃ憂鬱だなぁ』なんてため息をついてしまい、ああ、これを日記に書いちまえとかヤケノヤンパチ。これぞ素直な魂の叫び。もちろん、いい子ちゃんの私はそんなこと書かないわけです。いい子ちゃんはつらいよ。はー困った困った。
 そんなこんなで、悩みに悩んでいた私でしたが、まだ若かったんでハゲませんでした。うらやましいですね。で、ある日、鉱脈を掘り当てたんですな。その頃、私は植物の図鑑(ペチュニアだのハエトリソウだのランだのの精密な絵が載ってる奴です)がお気に入りで、小遣いためて買ったソレを、家で始終眺めていたりしたわけですよ。んで、写真を見ていたら、不意に詩が浮かんだんですよ。内容は忘れました。世界を革命し詩神がフラダンスを踊ってくれるようなランボーな詩だったことにしておきましょう。賢治でもいいけど。一つそれでよろしく。んで、そいつを日記に書いて、もとになった植物の絵を描き添えて、翌日、提出したわけです。そしたら教師にウケました。なるほどこの手があったか! それからの私は、テキトーな詩をひねりだしては、植物の絵をせっせと描く日々。悩みといえば、今日はどの植物にしようかなぁ、だけ。それまでの悩みがウソみたいですよ。うまくやったなコノ野郎!
 いったん安易と言う名の甘い蜜の味を覚えると、もう逃れられるわけもなく、2ヶ月くらい続けたら教師に言われましたよ。『いー加減にしなさい!』『こりゃまた失礼』。まったく子供はこれだから困る。一週間にせめて一本くらいは、違うネタを混ぜりゃいいのに、とすっかり汚れちまった今の私が申しておりますよ。しかも話はこれで終わらず、いつしかクラス中が珍妙な詩もどきを日記に書くようになったからさぁ大変! 芸術の季節の大襲来。ついには普通の日記を書く人はごくごく少数になりましたとさ。んで、うやむやのうちに日記も廃止。はー困った困った。

 まー今回はそんなわけです。

 ちなみに上記の記述は全てフィクションです。実在の人物・団体・事情などには、いっさい関係ありませんのであしからず。

 え? 『仏蘭西少女』? あー、もちろん色々進んでますよ。
 子供には子供の、大人には大人の仁義なりしがらみなりがあるわけです。

 はー困った困った。

※お知らせ※
「しがらみ」って漢字で書くと「柵」なんですね(漢字検定だと準1級扱いだそうですヨ)。
そんなこんなでアレコレありまして、第4回は5月上旬掲載予定です。

2008/4/11

● 遊びは仕込みそびれても、やることはやってます(おそらく)

 実はけっこうモデラーです。PILの富士弦之介です。「歳月人を待たず」というように、なんやかやでもう4月に入ってしまいました。もう1年の25%が過ぎてるんですね。早いですわー。僕がトシ喰っただけなのかもしれませんが(笑)。ただ、気温が上がってきたのと同じように開発室のテンションも高くなってきてますよ。アツイゼアツイゼアツクテシヌゼー! いやまだ死ぬワケには!!

 ハイさて! 先日過ぎ去ってしまった4月1日といえばエイプリルフールで、いろんなところが盛り上がっていましたね(僕は円谷プロのところが一番ウケました)。僕も『仏蘭西少女』で痛車プラモでも作ろうかとルノーやシトロエンを買って、ついでに自作デカール用のシートまで用意したンですが、間に合いませんでした。自分の部屋に戻ったら『スペースインベーダー エクストリーム』をDS版、PSP版と交互に遊んでばっかりいるからです。ダメじゃん! ガボー!!


▲プジョーも追加して、少女、舞子、香純それぞれのバージョンで痛車にしたかったんですけどねぇ……。
あと、戦闘機も欲しかったですねぇ。ミラージュあたり。


 とはいえ、仕事は堅実に進んでおりまして、雑誌社さんにお渡しする素材もテキテキとそろってきています。今、開発室で見ているデータがどういう風に紹介されていくのか、期待いっぱいですね。早く公開したいとは思いつつ、あんまり早く日が過ぎると一気に老けちゃうので、ほどよい具合に落ち着きますように!!

 ……といったところで、本日のスタッフルームはお開きです。次回は丸谷さんにご登場いただくカモー。それでは、また!!

2008/4/4