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●  小心者の後ろめたさと携帯機

みなさまこんにちは。
ストーンヘッズディレクターの三ツ矢新です。

たまには真面目に仕事の話でもしましょうか。

ネタに詰まったり、締め切りに追われていたり、
色々な事情で物事が上手く行かなかったりとか、
まあ、長く続けてればそれなりにあるものですが、
そういう時に限って気晴らしが出来ないものです。

具体的にどうなるかというと、
据え置き機のゲームで遊べなくなります。

なんかね、据え置き機でゲームしている自分を
客観的に見ると、いかにも遊んでる風で、
すごく後ろめたい気分になるわけです。
いや、遊んでるんだから当たり前なんだけど。

アイデアを出す時なんかは、
ドツボに嵌らないタメに適度な気分転換は必要なのは重々承知なんですが、
そこはそれ、人間なかなか理屈通りにはいかない。

余談ですが、これは今まで会ったシナリオライターや原画家も、
程度の差こそあれ、大体進行が遅れる時はそういう感じだそうです。
昔、自分が小心者なだけかと思ったらそうでもないようで、
安心した記憶があります。

閑話休題。話を戻しましょう。

据え置き機は後ろめたいですが、その点携帯ゲーム機は非常にいいですね。
なんてったって
「移動中のついでにやってるんだ!
 僕はサボってなんかないやい! 
 サボってなんかないんだああぁ!」
あるいは、
「ほら、机には座ってるでしょ。
 ほら、ね、TVの電源もつけてないし、
 やだなぁ、ちょっと息抜きしてるだけじゃないっすか」
という(主に自分向けの)エクスキューズがありますから、これは大きい。

家ではなかなかふんぎりがつかないゲームのやめ時も、
降りる駅に着いたら、その先には取引先の方々がお待ちしてますから、
どんなにイイところでもスパっとやめられる。

いやー、携帯機サイコーですね。
主にメンタル面で。

ただ、エロゲーも携帯機で出来たらいいなぁ、
とはあまり思わないんですね。
幼少の頃からの刷り込みなんでしょうか、
夜中に部屋でひとりこっそりヘッドフォンしてプレイするのが
一番興奮できるんですよ。
日付変わってからが勝負だ、みたいな。

ほら、あるじゃないですか、
暇を持て余した日曜の昼間にオナニーすると
何かとても儚い気分になって、
わけもなく縁側から空を見上げてしまうからしない、的な。

……と、何を言ってるのか分からなくなったところで、
本日はここまで。

それでは!

<おしまい>

2011/02/25


●  丸谷秀人のつぶやき千里・第36回

 みなさんエロゲー買ってますか?
 
 わたしは新マシンも新モニターも新スピーカーも快調で、たまっていたゲーム
も全く消化していないうちに今月25日に5個買います。前のをプレイしてから
次のをしろよ、と言う人には言わせて貰おう、前のめりに生きましょう、見る前
に飛べ、と。
 そんなこと言って場合によっては予定は未定なんでしょうと言うなかれ、シュ
レディンガーの猫を観察するより先に確定した事実なのです。5個のうち4個は
すでに代金を支払い済み、どんなクソゲーだったとしても発売日かその次の日に
届いてしまうのですよ。もはやルビコンを渡った背水の陣なのです。だがどれも
きっと名作に違いない! 妄想するのは自由だぜ。少なくとも今のところは。
 理屈の上では1個はまだ金を払っていないので選択の余地があるはずですが、
予約したら買うのが約束、というかこいつが25日の大本命。体験版で先が気に
なって気になって夜も眠れないというのは誇大表現だけど、体験版部分だけが面
白いという悲劇にびくつきつつ間違いなく買います。映画なんかでもありますよ
ね、予告編だけやたら面白いのが、あんな感じでありませんよーに。ナンマンダ
ブ。ま、そうだったとしても特典でサントラがつくので、主題歌も結構よかった
から丸損ということはないと思うことにしたぞ。それに体験版がおもしろかった
という事実は消せないので、本編がだめでも体験版を何度もプレイすればいいん
だよ。体験版が本編だと思えば怒りも湧かないといいなぁ。
 
 ちょっとしたアクシデントはありました。実は6個購入する予定だったのです。
ああ、やっぱり丸谷はチキンだ、敵前逃亡だ予約したのに引き取らないつもりだ
やーいやーい、と言う無かれ、これには深くてわたしごときではどうしようもな
い事情があるのです。ソフトハウスの傾向から導いた事前の予想通り延期になっ
てしまったとさ。ふふ、読み通り。これがあるのを予期していたわたしは、前払
いが内金以外必要ない店頭予約にしておいたのです。やったね。後は、2年も3
年も延期になって予約券がすりきれないことを祈るのみです。
 
 5個も買ってプレイする時間があるのか大いに疑問に思われる方もいらっしゃ
るでしょう。そう考えたあなたは同志です。握手したいですタワリシチ。わたし
だって疑問なんですから。でも、これまで徒労のように重ねてきた誰にも感心さ
れない体験から導きだしたところからして、エロゲの9割は、プレイする前にあ
れこれ想像している内が花なので積んでいるだけの方が楽しめるかもしれません。
つまり積めば積むほどプレイした場合より楽しいという積極策です。なんという
超論理。まぁこれはエロゲーに限ったことでなく全てのメディアにおいて真実な
のでしょうがないです。
 
 いくら真実でもプレイしたいのが人情、某漫画家が昔いいこと言いました。
 
 『時間が人間を支配するのではない。人間が時間を支配するのだ!』
 
 わたしも早くそういう境地のエロゲー仙人に解脱して、仕事も何もかも放り出
して朝から晩までエロゲーにおぼれたいところですが、仕事の状況がもうにっち
もさっちもいかないので当分おあずけです。でも、かえってこれも良いかもしれ
ません。色々と時間が経過して評判を聞いているうちに、期待値ががっくりと底
値をつけたあたりでプレイしてみれば、あら摩訶不思議、期待値がそれ以上落ち
ようのないところまで落ち込んでいればどんなにひどいエロゲーでも楽しめるの
は間違いのないところです。空腹が飯をうまくするのと似ていますね。
 ここは発想の大転換で、エロゲーは寝かせるに限ると考えましょう。寝かせす
ぎてプレイしなければ、それはそれ『想像している方が現物より楽しいに違いな
い理論』でのりきりましょう。
 かなり苦しいですが、今年のわたしはちょっとポジティブに行こうかなと無謀
なことを考えているのです。ありえねー。

 某宇宙戦争ものエロゲーが出るまでに仕事に一段落がつくかどうか……
 
 がんばれわたし! ポジティブ!

2011/02/18


●  ズボン下を買いに

みなさんこんにちは。
ストーンヘッズディレクターの三ツ矢新です。

最近寒いですね。雪まで降り出してる。
ここは中目黒、東京です。

今冬は人生で初めて、ズボンの下にパンツ以外の物を穿くようになりました。
以下はその顛末です。

寒ければ暖房つければいいじゃない、ということで
ガスエアコンをガンガンにかけてたんですが、
トラブルでガスが止まって(料金未納ではないよ!)、
さらに週末ということも重なって2日ばかり難儀しました。

あまりに部屋が寒いので、
僕はマッチを刷って慰め程度の暖を取り、
その小さな炎を見ながら妄想の世界に逃避しました。

舞台は秋とか冬とかの方がいいかもしれない。
夏場で汗だくのプレイなんてのは、
ちょっとリアルめに想像すると、お互いのベトつく汗で、
「やだもうちょっと離れてよ」
と僕の脳内彼女はすぐそういうこと言い出しそう。

あ、マッチが燃え尽きた。
もう1本もう1本。

いや待てよ。
ちょっと設定を変えれば夏もアリか。
二人は心身ともにだらしない関係で、
多分部屋は4畳半とか6畳とか小さい方がいい。
布団はもちろん万年床です。

余談ですが「万年床」とか、響きがなんかエロっぽくて好きです。

エアコンが壊れた夏に、
もう二人とも半分ヤケクソになってて、
靴が雨に塗れた小学校の帰り道みたいな気分で、
汗まみれ液まみれでくんずほぐれつ、
ナメクジの交尾のような感じで。
相手は『SweetHome』の真奈美さんみたいなタイプだと合いそう。

あ、またマッチが……
寒い寒い。

寒いと何がいけないって、エロい妄想が膨らまないことですかね。
暑い方は気分的にも開放的になるし、衣装も裸(ら)に近くなるしね。
まだマシでしょう。

でも夏のエロって、だらしないかやたら開放的になるかの二択で、
何と言うか淫猥さには欠ける気がする。
寒いとくっつく言い訳が出来ていい感じですね。

この場合、二人は若い方がいいでしょう。
まだお互いに触れたり距離を縮めるのに照れが入るお年頃。
寒いを言い訳にして、ちょっと引っ込み思案な彼女が行動に出るパターンですね。
一つのマフラーを二人で、とかね。
手も繋ぎやすくなる。
もちろん手袋はちゃんと鞄の中にあるんです。
雨の日に片方の傘が鞄の中にあるけど出さないように。

いいんだよベタで。こういうのは。
でもちっともエロくなんないなあ。
ラブコメとしては悪くないんだけど。
やっぱり同じベタで行くなら炬燵ネタの方が……

あ、消えた。
いかんなあマッチは、すぐ火が消えて妄想もままならない。

――というわけで、近くのダイエーまでタイツ的な物を買いに出かけたのでした。

<おしまい>

2011/02/11


●  着エロ

みなさんこんにちは。
ストーンヘッズディレクターの三ツ矢新です。

今週は特に話すことも無いので、着エロの話でもしましょうか。

着エロというのは着信エロボイスのことではなく、着衣エロです。
詳しくはweb検索で調べていただくのが良いかと思いますが、
まあグラビアアイドル系のDVDや写真集とかですね。
それも割と際どい方の。

漫画で例えると少年誌に1〜2枠あるお色気漫画的なアレです。
辛うじて裸にならなかったり、直接表現しない分、
例えばポーズとか構図が過激になったりするんですが、
ストレートなAVやエロ漫画、エロゲーを買える身分でこれを見たり買ったりするのは、これがけっこう気恥ずかしい。

いや、実際に目の当たりにすると、
「うむうむ、なかなかけしからんな」
などと言いながら見入ってしまうんですが、
なかなか最後の一線は越えにくいですね。

具体的に言うとファスナーを下ろすところまでいきません。

いつもすんでのところまで行くんですが、
「いや、でもそれだったら素直にAVとかの方が良くない?」
という、よく分からない理屈で思いとどまってしまいます。

この感情はなんなんでしょうかね。
どうせ抜くならAVで――というもったいない精神なのか、
はたまた別の感情なのか。

確かに「もったいない」だけでは片付けられない感情はありそうです。
これでいたしたら何かに負けてしまう、的な。
何にかは分からないですが。

例えば、こういう着エロ系のイメージDVDの話をしていたら、
とあるライターが
「え、なにそれ。そういうの持ってるの? 引くわ〜」
と冗談交じりに言ってましたが、
確かにその感情は分からないではない(持ってるけど)。

変な後ろめたさ、みたいなものがあるんですかね。
男なら男らしく正々堂々と抜け! 的なものでしょうか。

性的に興奮したんならそれがどんな素材だろうと、
素直になるのがよっぽど男らしい気もするんですが、
なかなかそうもいかない複雑な男心。

なかなかに面白い感情で、深くディスカッションしてみたいのですが、
とことんしょーもない話なので、
今の今まで誰も相手にしてくれないのでした。

<おしまい>

2011/02/04

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