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● 春

もう2月も終わり、来週からは3月になります。
寒さの厳しい冬がようやく終わり、暖かい春がやってきます。
寒いのが苦手なので、春の到来が待ち遠しかった樹人でございます。

今年の冬は関東でも雪の降る日が多く、大変でした。
寒いし、凍った路面で転びそうになるので、家から出たくありませんでした。
ですが、それももう終わり。
これからは暖かい、花が咲き乱れる春なんですから。

これからは出かけるのが苦痛じゃなくなると思い、心を弾ませていると、
なんだか鼻がむずむずしてきて、目元がすごくかゆくなってきました。
……そういえば、春には春の敵がいましたね。
花咲き乱れるこの季節ならではの天敵、花粉が。
花粉症ではない人からすれば、
「花粉? なにそれ? おいしいの?」と他人事で済むでしょう。
私も昔はそうでした。

ですが、数年前に発症してからは、この季節はどこぞのム○カさんのように
「目が、目がぁ〜〜」といいながら目をこすって苦しんでいます。
もちろん、ティッシュも手放せません。
夜の自家発電に加えて、鼻をかむのにも大量に使うので、
ティッシュの消費が激しくなります。
この時期、街中でティッシュを配っているお姉さんが天使に見えます。
普段なら野郎からは貰いたくないのでスルーですが、
この時期は背に腹は変えられず、仕方なくいただいています。
春も外に出るような季節ではありませんね。やっぱり夏ですよ夏。

早く夏にならないかなぁ……


といったところで今回のスタッフルームは以上です。
それでは失礼します。


2010/02/26

● 丸谷秀人のつぶやき千里・第25回

 俺達は、路地裏でいかにもそれっぽい不良ども5人に囲まれていた。
 金髪リーゼント学ランダブダブズボンと余りにも隙がない不良ファッ
ション、シンナーで半分溶けた歯を剥き出しにして「かわいい子連れて
るじゃぁん、オレ達にもおすそわけしてくれヨォ」とニタニタ。
 彼女は毅然と相手を見ていたが、俺の腕にしがみついてくる手から震
えが伝わってくる。周囲に人影はない。いや、周囲なんて関係なく俺が
なんとかしなくては!
 俺はどちらかと言えば優男。喧嘩が強いわけでも、殺人拳の継承者で
もない。某国で暗殺訓練を受けた凄腕の工作員で、記憶を失ってはいる
がこういう場合には体が勝手に動いて相手を叩きのめす、というわけで
もなさそうだ。偶然ピストルを拾って持っていたりもしない。
 勝てない。こいつらには勝てない。俺は半殺しにされる未来しか思い
つけない。いつもの俺なら、へらへらと笑って財布を差し出すか、悲鳴
でもあげて逃げるところだ。基本チキンだから。
 だが、駄目だ。ここでそれは出来ない。
 俺は覚悟を固めた。ここでとるべき行動は1つしかない!

 『逃げる』最低だ。
 『彼女を差し出す』(弱気度10以上で表示)もっと最低だ。
 『命乞いをする』(弱気度15以上で表示)話にならん。
 『不良どもと一緒に彼女をおもちゃにする』(弱気度30以上で表示)
 最悪だ!
 
 …………。
 
 違う違う違う違う!
 ナニ、人間のクズ検定1級みたいな事を考えているんだ俺は。
 『自分が盾になって彼女を逃がす』とかだろう!
 
 俺は一歩前に進み出ようとした。だが、動けない。しかも静止してい
るのは俺だけでなく、不良どもはニタニタを顔に貼り付け、彼女は青ざ
め、だが毅然とした表情のまま動かない。
 そんな次元と次元の狭間にはまってしまったような不思議感覚の俺の
脳裏に、なぜか卑劣な行動ばかりが渦巻く。そのどれかを選べと頭の中
から声がする。お前はその中からしか選べないのだと。
 断じて否!
 俺は懸命に体を動かそうとした。すると頭の中に2つの行動が浮かび
上がって来た。

 『自分が盾になって彼女を逃がす』(弱気度4以下で表示)
 『笛を吹いて助けを呼ぶ』(笛フラグ=1の場合表示)

 これだ! 笛はないから上の選択だ!
 だが、俺の体は動かない。畜生、なぜだ!

 その時、頭の中でだるそうな声が響いた。
『あのさぁ。いい加減あきらめて選択してよ。あんたには、最初に出て
きた3つ以外の行動選択は選べないんだから』
 なに!? それはどういう事だ!?
『あんたさぁ、今までさんざん弱気な行動選んでたろ? そんでさ、そ
ういう行動選ぶ度にさ、弱気度っていう数値が貯まってさ、あんたは、
弱気な行動しか選べないって判定されてるわけ。ちなみにあんたの弱気
度は35。だから4未満の行動なんてムリムリ』

 ………。

 確かに、俺はいままで色々と見ないフリをした。ある子が不良に絡ま
れても助けようともしなかったし、また別の子がびしょ濡れの姿で助け
を求めて来た時も、家に送っただけで何も聞かなかった。告白も彼女か
らしてもらったくらいだ。
 だが、彼女は、彼女に対してだけは、俺は俺は俺は!

『せめて3日前に笛を手に入れていてくれればねぇ。笛フラグが立って
いたのに。ほら、存在感が薄い立ちポーズもないあんたの親友が、印度
のお土産にってくれようとした笛だよ』
 あんな不気味な笛もらえるかよ! っていうか俺が体を張ればいいだ
けの話じゃないか!
『でもねぇ、今までのあんたの行動の傾向からして、そういう格好いい
行動は取らない、っていうか取れないハズなんだよ。今まで言動がチキ
ンだった君が急にカッコよくなったら、変でしょ? 一貫性がないじゃ
ない。お話としてさ、まずいんだよね』
 うるさい! 確かに俺はチキンだよ。ホラー映画は嫌いだし、もめ事
にはなるべく関わりたくないし、色々見て見ぬフリをしていたよ! で
も彼女のことを守ろうとする気持ちは本当だ!
『まぁ気持ちはわかるよ気持ちは。人間の行動はそんなに一貫性ないか
らね。日頃崇高なことを言っていた人が、非常の際に醜態を見せるのは
実によくある事だし。逆に、日頃たよりなかった人が、突如、素晴らし
くも犠牲的な行動をしたりするしね。まぁ後者が出来る人は少数派だけ
どさ。あんたの場合は後者だね。無力な人が、守りたい人への思いゆえ
に色々と頑張るって展開嫌いじゃないよ』
 だったら、俺を動けるようにしろ! この悪魔め!
『でも、残念。あきらめて3つの中から選んでよ。その世界には、そう
いう感動っぽい展開もありえたけれど、それは可能性の1つってだけで
さ、そういう感動を見せる類のシナリオゲーじゃないんだ。これはどち
らかというと、SLGに近いADVなんでね。今までの行動選択は全て
その場その場の行動を選択させるという役目だけじゃなくて、あんたが
傾向としてどういう選択を選ぶかを探る役目もあったんだから』
 だけど、お前は言ったじゃないか! 人間の行動には一貫性がないっ
て! 俺は彼女を助けるんだ!
『まぁね。私もさ、そういうゲーム作りたいとは思うんだ。なんでも出
来るやつ。でも、実際、いつでも何でも選べるようにすると、野放図も
なく分岐が広がって、ゲームとして作り上げるのが大変なんだよねぇ。
だから、色々な方法で選択肢を制御してるんだ。あんたが基本的に弱気
な優男っていう設定なのも、間違っても学園バイオレンス方面に展開し
たり学園凌辱ものに展開するのを防ぐためなんだよねぇ。基本的に女の
子との人間関係に特化させてるってわけだ。『SEXFRIEND』と
同じ制御の仕方だね。ちなみに『仏蘭西少女』は主人公の性格を一貫さ
せるコトで制御してるんだ。政やんが大胆素敵なルパソ3世(原作版)
みたいな男だったら、スペインまで行っちゃいかねなかったからね』
 さっきからゲームゲームうるせえ! これはゲームなんかじゃないん
だ! 彼女が大変なことになるのはゲームなんかじゃないんだ!
『うん。わかるよ。いやまぁ正確にはわからんけど。あんたに今、起こ
っている問題は、私が『選択肢の困難』と呼んでいるものなんだ。一貫
しない人間の行動をゲーム内でどこまで制御するべきか悩むところだよ
ねぇ。一人称を捨てて、行動だけを選択させるってのも1つの手なんだ
けど、三人称だけのゲームってのもエロゲ−としてどうよ? って思う
んだ。だから、『女郎蜘蛛』では三人称が主で一人称は選択肢の積み重
ねで性格が浮かび上がって来てから登場させたし『仏蘭西少女』では、
出だしから三人称形式をとりつつ、主人公の性格を一貫させるコトで、
一人称を取り入れたってわけだね。『SEXFRIEND』は、舞台を
特定の人間関係に絞り、さらに……』
 うるさい! 俺を動けるようにしやがれ! 俺は彼女だけでも助ける
んだ!
『あーあ。うるさいなぁ。こんな事なら『学園ソドム』タイプの時間制
限選択肢にしておけばよかった。そうすれば、嫌が応でも進んでくれた
のになぁ。うーん、まだまだ選択肢には研究の余地があるよねぇ。次の
ゲームではもっと考えなくてはね』
 
 声は不意に途切れた。
 俺は次元の狭間のような奇怪な空間に取り残された。
 不良達も彼女も空気すらも、まったく動こうとしない。
 
 俺は動かない体を懸命に動かそうともがきながら、
 彼女を助けるんだ。彼女を助けるんだ、
 とただひたすら念じ続けるのだった。


2010/02/19

● べ、べつにチョコなんか(以下略)

寒い寒いと言ってたらもう2月も半ば。
いつの間にかコンビニの入り口付近には包装されたチョコが
小奇麗に陳列され、意味も無く焦燥感をかきたてられております。
どうもこんにちわ。鹿乃シャモアです。

バレンタインデーあたりに発売されるエロ漫画雑誌には
大抵「裸にリボン」のお約束な漫画が少なくとも1本は
載っているので毎年それを密かな楽しみにしています。
そんなわけで先日「カリノジカンダ」とばかりに目を
ギラつかせ、コンビニに並べられたエロ漫画雑誌をあるだけ抱えて
レジに持ち込んだところ、レジ打ちのお姉さんの絵に描いたような苦笑い。
そう、その笑顔が見たかったんです!

その後、レジ袋の両面からエロ雑誌の表紙が見えてしまうという
気の利きすぎた包装に軽い感動を覚えつつ帰路についたわけですが、
なんか買っただけで達成感を覚えてしまい、まだ1冊しか読んでいません。
しかも伝統だとばかり思っていた「裸にリボン」がなかったしっ!
(ケツにチューブ状のホワイトチョコぶっ刺すのならあった)

そんな些細な変化に時代の流れを感じた今日この頃。
そろそろ実家の親から突然電話がかかってきて、

「実はお前には腹違いの妹がいてな……いや、本当にすまない。
 でだな、こっちで色々あって、今さっきお前のアパートに着いた
 らしいから、1週間ばかり面倒を見てやってくれないか」

と、突然の独白に戸惑いつつ、帰宅してみたらドアの前に体育座りで俯き座る
ツインテール(ハイニーソックス着用)のパーカーが良く似合った女の子が!
「おにいちゃん、会いたかった!」と、『MAID iN Heaven』的な心温まる物語
は存在せず、のっそりと持ち上がった値踏みするような視線に睨まれつつも、
2人の奇妙な共同生活が今――

はじまれ! はじまってくださいぃっ!


…………よし、仕事しよ。

そんなわけで今週のスタッフルームはこれにて。
来週は『丸谷秀人のつぶやき千里』を公開予定です!
それではー。


2010/02/12

● はいだぁぁぁっ!!

今日も朝から『鞭打』。樹人でございます。
もうすっかり、『鞭打』が日常の一部と化し、

「とりあえず、まずは鞭打ち」

という普通の会社ではありえない三ツ矢Dの一言が朝の恒例となっています。
前回のスタッフルーム(2010年1月29日)のシャモアさんの心の叫びは
誰にも届かなかったようで、未だに誰も声に出してツッコミをいれません。
全くもって、素晴らしくも奥ゆかしい開発室です。


さて、『鞭打』を始めてから一ヶ月ほどが経ち、少しずつですが、
タイピングが上達しているような感じがしてきました。
「ぬるぬるの膣」「隣の犬が「世を清めよ!」と叫んでいる」
「雑巾掛けを逃れるため山奥に逃げ込んだ過去」
というような卑猥な単語や意味不明な文章ばかり出てくるので、
「これって本当に使えるのか?」と思ったりもしていましたが、
感違いだったようです。
あと、あまりにもおかしな文章が出るおかげで、
腹筋と笑いをこらえて集中する技術も強化されている気がします。

最近上達してきた感じがするので調子に乗って、
上級者向けモード『最凶最虐タイピング』に挑戦してみました。
『鞭打』には3つのモードがあります。
初心者向けのいわゆるチュートリアル的な『メイドさんタイピング』。
中級者向けの『タイピングSEEK』。
そして、今回挑戦した上級者向けモード『最凶最虐タイピング』です。
ちなみに、普段やっているのは中級者向けの『タイピングSEEK』で、
制限時間内に表示された文章を打ち込むという、
いわゆる普通のタイピングゲームです。
出題される問題文はおかしいですけど……

話を戻しまして、『最凶最虐タイピング』についてです。
これは、PILブランドの代表作ともいえる作品、
『学園ソドム』をタイピングゲームにしたものです。
簡単に説明しますと、選択肢をカーソルで選ぶのではなく、
タイピングで打ち込んで選んでいくといものです。
『学園ソドム』が時限型選択肢のゲームだからこそゲームとして成立した、
タイピングとアドベンチャーの夢のコラボです。
そんな『最凶最虐タイピング』なのですが、全く容赦がないです。
このゲーム、というより学園を占拠した脱獄死刑囚の灰田は容赦がないです。
タイピングを間違えた先には、死あるのみ。
制限時間内に選択肢を打ち込めない場合も、死あるのみ。
もう、何回銃を構える灰田を見たのか、わかりません……
GAME OVERの画面を見るたびに、

「はいだぁぁぁっ!!」

と心の中で叫んでいます。
あくまで、心の中です。
奥ゆかしい開発室で声を上げて叫ぶ度胸なんて、私にはありませんので。

「『タイピングSEEK』で鍛錬を重ねて、いつの日か灰田を倒す(?)」

これが当面の目標です。
いつかギャフンといわせてやるから、覚えてやがれ!!


といったところで、今回のスタッフルームは以上です。
それでは失礼します。


2010/02/05

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